毛髪科学
前回の続きで、今回も界面活性剤の話です。シャンプーに使われる界面活性剤は「高級アルコール系」「石鹸系」「アミノ酸系」の3つでした。これらは、この3つに分けることができるほど、成分の特徴が似通っていたので、それで良かったのですが、近年は様々な…
以前、界面活性剤の分類について書きましたが、その中で多くのシャンプーに使われるものがアニオン(陰イオン)界面活性剤です。で、このアニオン界面活性剤にも何種類かの種類があります。ものすごく大まかに分けると次の3つです。高級アルコール系、石鹸系…
シャンプーやコンディショナー(リンス)、そのほかトリートメントや化粧品など、多くの製品に使われている成分に界面活性剤があります。界面活性剤はネットなどで悪者のように書かれていることが、よくあります。これはこの「界面活性剤」が洗剤の主成分で…
髪の毛はそのほとんどがたんぱく質。なのでたんぱく質は大事な栄養素。ですがたんぱく質といっても肉・米・小麦・大豆といっぱいあり、いったいどのたんぱく質が髪にとって良いたんぱく質なのでしょう?そんな髪にとって良いたんぱく質とは何かを考えたお話…
「髪が1日にこれぐらい抜けるとヤバイ」という話がありますが、髪の毛自体は毎日自然に脱毛しています。その本数が多いと薄毛・抜け毛を気にしますが、実は1日に抜ける本数は、1年を通して同じ本数とは限らないのです。今回は時期や季節によって変わる、髪の…
たまに話題に上がっていくる水道水にふくまれている塩素、つまり残留塩素の話ですが、これれの話の多くは読者の不安をあおっているような話が非常に多いと思います。本当のところ残留塩素は髪に影響するのか、影響するとしたらどういう影響なのかなど、当サ…
「髪は弱酸性だ」とよく言われますが、どうして弱酸性だと言われるのでしょうか? 水に溶けない髪の毛が弱酸性だと言われるのには、もちろん理由があります。今回は髪が弱酸性をしめす理由や、なぜ弱酸性の状態が良いと言われるのか、その疑問について徹底的…
髪を明るくする方法で「リンスを乾いた髪に付け、10〜15分ほど置いてからシャンプーすると明るくなる」という話があります。リンスの成分を見たらブリーチのような成分は1つも入っていないのに、本当に髪が明るくなるのでしょうか?今回はリンスで脱色ができ…
残留アルカリは、それ自体はたいしたヘアダメージを起こしませんが、他の要素(残留した還元剤・酸化剤、太陽光など)が加わると髪に悪さをする可能性が一気に高まります。悪さをする前にアルカリを除去したいのですが、除去するまでの間は何もできないので…
髪の毛は非常に弾力、つまり「コシ」がある組織なのですが、このコシはいったいどこから来ているのでしょうか? 実は髪の弾力やコシは、髪の構造の中に秘密があります。今回は、髪のセットやパーマなどとも関係が深い、髪の4つの結合についての話です。
残留アルカリと言われる髪にアルカリが残留する現象は、昔はあまり問題として注目されていませんでしたが、近年では様々な場所で見聞きするようになりました。ですが、そもそも「髪に残留するアルカリ」とは何でしょう?今回はそんな買に残留するアルカリに…
パーマやヘアカラーをすれば髪のアルカリが残る「残留アルカリ」というものがあります。髪は弱酸性の状態が強くアルカリ性だと弱くなる。そのアルカリが残るなんて髪にとってキケン!なんて思いますよね?本当にそうでしょうか?今回はそんな残留アルカリに…
シャンプーといえば泡立つというイメージですが、しっかり泡立っているときはシャンプーの洗浄力ももっとも高い状態だとも言えます。ですが近頃は皮脂の取りすぎや洗いすぎといったことが問題になっているのも事実。今回はその洗浄力の見極めで、ちょっと役…
健康な髪は柔らかく、しなやかで、瑞々しい弾力を持っているのですが、それは毛髪内部に水分があるためです。そうです、髪は内部に水分を閉じ込めている物質なのです。しかもこの水分、髪の毛自身が呼吸して調整していることをご存知ですか?今回はそんな髪…
先日、日本の女子高生が「最も長い髪の毛を持つティーンエイジャー」としてギネス認定されましたが、その髪の長さは、なんと155.5cmなのだそうです。そこから「髪は1日に何cm伸びる」や「世界一長い髪の毛は何cm」などといった、髪に関係した数字について集…
「髪は弱酸性」というふうに、酸性やアルカリ性という言葉はよく見聞きしますが、この酸性やアルカリ性など判別するのが pH(ペーハー)です。ですが、そもそもこの pH とは何でしょう?今回は髪の毛や、髪に関係した製品などにも関係が深い、酸性やアルカリ…
髪の毛に関わる製品や、日頃の生活の中で「イオン」という言葉をよく見たり聞いたりします。ですが、イオンがいったい何のことなのか、いまいちよく分かっていない人も多くおられます。今回はこの「イオン」とは何かについて、ちょっと調べてみた記事です。
トリートメントとリンス・コンディショナーに配合されている成分と、その働きについてまとめた記事です。これらは実はよく似ているのですが、近年のヘアダメージの増加に伴いトリートメントおよびその成分の需要が高まってきています。
シャンプー剤に含まれている成分と、その働きについてまとめました。一口に「シャンプー」といっても、実に様々な成分が入っていて、それぞれが絶妙な配合で上手く働くことで、一つのシャンプー剤として成り立っています。
髪を作っている成分について、まとめた記事です。髪は様々な成分を組み合わせて出来ているのですが、主にタンパク質と脂質、髪の色素であるメラニンなどの成分、それと水分といったもの出来ていて、それぞれ髪を構成する重要な成分です。
髪と皮脂について簡単にまとめました。髪や頭皮にとって嫌われがちな皮脂ですが、私達の身体にはなくてはならない器官や機能で、天然のコンディショナーとしての髪や頭皮を守る役割も持っています。
毛周期こと、ヘアサイクルについての簡単なまとめです。髪の一生とも言われ、成長と脱毛を繰り返えすこの自然現象は、このサイクルの乱れが原因で薄毛や脱毛になる場合があります。
毛包の毛母細胞から生まれた細胞が、毛包の中でどのように髪の毛に成り成長しているのか、その過程を簡単にまとめました。一つの細胞が分裂と増殖を繰り返しながら、少しづつ私達がよく知る髪の毛へと変化し、成長しています。
毛穴の最奥、毛包の最も深い部分、毛根の丸く球状にふくらんでいる部分で、髪の製造工場と言われる髪の毛を生み出す場所、毛球の仕組みや構造に関する簡単なまとめです。全ての髪の毛はここで生まれ作られ、育ち伸びていきます。
毛根を包むようにある層状の組織、結合組織性毛包や毛根鞘といった組織についてのまとまです。皮膚に近い毛穴付近とは違う構造をしていて、毛髪を毛包に固定するなどの役割を持っています。
毛包の一部である毛孔(毛穴)と、その周辺にある組織や器官について簡単に紹介しています。この部分には皮脂腺など髪にも皮膚にも重要な器官があり、また「毛穴」など私たちにも身近で親しみがある器官でもあります。
頭皮の中にある毛根や毛包についての簡単な解説です。この記事から何回かに分けて、毛包とその周辺にある、髪を生み出し作っている器官や組織について書いていきたいと思います。
髪の構成しているものの一つであり、髪の中心部にあるメデュラ(毛髄質)に関する構造や役割にについてのまとめです。実はメデュラという組織はあることは確認されていますが、それが何のためにあるのか、いまだによく分かっていないという組織です。
髪の毛の大部分を構成しているコルテックス(毛皮質)の構造や役割、機能についてまとめました。髪の弾力やしなやかさ、髪の色や性質までと、髪質に大きく関係している部分の解説です。
キューティクルの機能や、キューティクルが髪や人体で担う役割について簡単にまとめています。とても身近で気づきにくいですが、実は体にとって結構大切な機能も持っていたりします。