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髪の専門家が語る、髪の毛のお役立ち情報
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残留アルカリがある髪で、気をつけたら幸せになるかも知れない2つのこと。

残留アルカリについて何回か書いていますが、まとめますと

  1. 残留アルカリだけではダメージは低い。
  2. ただし還元剤といった他の要因があると、ダメージを受ける可能性が高い。

などと言えます。

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髪のケミカルでは、髪がアルカリ性の状態は化学反応がおきやすい状態。例えばパーマで髪を還元するチオグリコール酸はアルカリ性の水溶液中だと、その効果を非常に高め、中性や酸性では反応は低くなります。

そもそも、髪にまだ分かっていないことが非常に多いのです。残留したアルカリのことも、じつはよく分かっていません。

分かってないとはいえ、結果的には髪を弱酸性に戻したほうが、髪にとっても理美容師さんにとっても良いので、弱酸性に戻すよう言われます。

弱酸性に戻すのにはアシッド剤やアルカリ除去剤などを使うのが1番手っ取り早いのです。

ですが、それらが手元に無い場合もあります。また残留アルカリが強ければ、一回使った程度では弱酸性にならないこともあります。

その間は髪にはアルカリがまだ残留しているので、ダメージを受けやすい状態。では、その期間はどうすればよいか?多少のダメージはあきらめるしか無いのでしょうか?

そうでもありません。実は、ちょっと気をつけるだけでも、残留アルカリで受けるかもしれないダメージを、かなり軽減できると思っています。

薬剤以外での残留アルカリの対処法

残留アルカリと還元剤や酸化剤が残留していると過程して、その状態でダメージを受けるとすれば、次のようなことをすればダメージを受ける可能性があると思います。

  • ぬれたままで長時間放置する
  • ぬれた状態で高い熱を与える

つまり、これらを意識して避けるようにすれば、ダメージを受ける可能性をグンと下がるのです。

ぬれたままで長時間放置

古代ローマ時代や中世ルネサンス期のヴェネツィアの女性は、アルカリ剤を塗布した髪を太陽光に長時間あてて脱色していたそうです。だけどこの方法は髪への負担が大きく、髪をかなり傷めていたそうです。

また中華料理のピータンは、卵をアルカリ性の粘土で包み、長期間冷暗所で保存することでタンパク質を変性させた食べ物です。

参考リンク:皮蛋 - Wikipedia

パーマやヘアカラーなど髪に関係した化学反応では、基本水がないと反応しません。乾燥した状態では自然には反応しない(またはしにくい、してもわずか)というのが現在の毛髪科学です。

そして、その状態で長時間おいておくことで、上記の昔の脱色法やピータンのように、見て分かるほどの化学変化が起こります。

つまり、「ぬらたまま」で「長時間放置」という状態だと、髪がダメージを受ける可能性が高まるということです。

逆に言えば、ぬれた状態では反応が起きる、または反応しやすくなる、ということです。

とはいえ、ダメージが感じられるほど一気に化学変化が生じるのは、かなりの長時間が必要だ思われます。海水浴やプールといった状態でない限り、長時間髪がぬれた状態というのはあまりないと思います。

それでも、ぬれたままではダメージを受けやすい状態ですし、超軽度であれダメージを受けてい可能性がある。

これら「ぬれている」「長時間」のうちどちらか、あるいは両方無くなればダメージは軽減されます。つまり、髪がぬれた状態を極力避け、ぬれたら髪を早く乾燥させるようにすると、ダメージをかなり軽減できると思われます。

ちなみに現在の毛髪科学では、残留アルカリや還元剤が空気の酸素によって酸化するという化学変化、いわゆる「空気酸化」は起こらないというのが通説です。空気が毛髪内部まで入る可能性が無いからです。

ちなみに残留アルカリといった残留物を除去するに、シャワーやシャンプーなどで少しづつ洗い流し出すというのも有効です。

「乾いた状態でも無くなったりするのか?」といったことは謎なのですが、おそらく水で洗い流したほうが早く除去できると思います。

なので「何が何でもぬらしたらいけない」という訳ではありません。シャワー程度の時間ぬれる程度なら大したダメージにはならないと思いますし、微量にダメージを受けたとしてもシャワーで早く洗い流し出したほうが髪にとっては良いでしょう。

ぬれた状態での高熱

髪に関係した化学反応には水が必要ですが、その化学反応の強さに関係してくるのが薬剤自体のスペック以外には塗布量と時間、そして「熱(温度)」が関係してきます。

熱(温度)は高温であるほど化学反応の力は強まり、低いと逆に弱くなります。

例えば、世界最初のパーマネントウエーブはアルカリ剤を髪に付け、加温してパーマをあてていたそうです。つまりアルカリと熱だけで髪に化学反応がおきるということです。

ですが、アルカリと熱で化学変化(加水分解)が起こすには(アルカリの量や度、pH の高さなどにもよりますが)ぬれている状態で50℃以上の温度が必要です。

還元剤が残留していたとら50℃より低い温度でも化学反応が起きる場合があるますが、こちらも基本大丈夫。反応を起こすには高めのアルカリ性(pH 9 以上)が必要という話なので、現実的にこれほどの高いアルカリと還元剤が残留する可能性は低いと思われます。

ただ一点だけ、この50℃を軽く超える可能性があります。それがドライヤーです。

ドライヤーは使い方次第で髪に100℃を超える温度まで熱することが可能です。髪がぬれた状態でこれほどの温度まで温度が上がると、残留アルカリがなくても髪にダメージが生じます(笑)

先ほど書いたように残留アルカリや還元剤があると、髪が40℃~50℃の低い温度でも化学反応が起こりかねません。なので残留アルカリがあると思われる場合、ぬれている時は低い温度で髪を乾燥させるほうが、安全です。

これだと「だったらそのまま、自然乾燥がよい」と思ってしまいます。もちろんそれも悪くはないのでしょう。

ですが、残留アルカリがある場合、ぬれた状態より早く乾いた状態にしてあげたほうが髪には良いので、やはりドライヤーで早く乾燥させたほうがよいと思われます。

ドライヤーを使うとき、熱風を一箇所に長い時間あて続けると髪の温度は上がっていきます。理美容師さんみたいにドライヤーをふりふり振りながら風をあてると、髪の温度があがりすぎる危険性を減らせます。

また冷風でもよいでしょうが、冷風のままだと、どうししても乾かすのに時間がかかってしまいます。適度な温風のほうが効率的だとは思います。

ある程度(半分ぐらい)乾けば温度を少し上げても良いですし、8~9割乾けば、通常と同じ程度の温度でも大丈夫だと思います。

それでも念のため、残留アルカリがあると思われる場合は、いつもより低い温度でドライヤーやアイロンを行ったほうが良いかもしれません。

ちなみに「ぬれた状態で長時間、直射日光が当たる」というのもダメージを受けますが、このような状態は海水浴などのマリンスポーツや、室外のプールといった場面以外では、そうそうその状況を考えられません。

それでも、残留アルカリがある場合、髪が乾燥していても一日中の外で強い直射日光をあび続けるという状態は、できれば避けたほうが良いかもしれません。残留アルカリがなくても、髪がダメージを受けそうですが。

また、アルカリの除去としては「クエン酸などで中和させる」という方法もたまに(主にネットで)聞きますが、クエン酸は濃度を間違えば pH は2~3程度の強酸性になります。

髪はアルカリ性にも弱いですが、実は強酸性にも弱いのです。弱酸性が1番いいのであって、そこからずれる強酸性も過収斂などを起こし、弱くなるのです。

なので濃度を間違えばクエン酸などでは逆効果になります。

もちろん濃度を調整したら弱酸性(pH5~6)のものは作れなくはないらしいですが、かなり難しいし、面倒くさい。

正直、ちょっと節約(場合によっては節約になっていない場合もありますが)目的でクエン酸などで残留アルカリを除去するのなら、アルカリ除去剤などを購入して中和たほうが結果的に良い場合が多いです。

まあ結局のところ、自然にアルカリがなくなるまで髪がダメージを受けないように気をつけるか、アシッド剤やアルカリ除去剤を使って早くアルカリを除去するかのどちらかだと思います。

アルカリ除去剤では pH は弱酸性で、酸度が強い「DO-S アルカリオフ」などが優秀です。てっとり速く除去したい場合は、こちらをお使おいただけると良いかと存じます。

DO-S アルカリオフ 100ml
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ヘアカラーやパーマ・縮毛矯正などでアルカリ性に傾いた髪は、ダメージの原因です。DO-S アルカリオフはアルカリを除去し、毛髪を等電帯(ph4.5~5.5)に整えます。
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このように「髪をぬれたままにせず、すぐ乾かす」のと「ぬれている時に、髪を熱くしない」という2点を押さえれば、残留アルカリからのダメージはかなり軽減できると思います。

これらはほんとちょっとしたことですが、気にかけるだけで大分変わってくとは思います。

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