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髪の専門家が語る、髪の毛のお役立ち情報
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髪を組成している成分まとめ。髪はタンパク質と脂質やメラニンなどの成分、それと水分から出来ています。

噂ですが、日本が戦時中から戦後の混乱期のころ、「髪の毛から醤油が作られた」という話を聞いたことがあります。

「代用醤油」は実際あったのですが、髪の毛から作られた醤油は実物や製法されたという証拠がないので、実在していたかは分かりません(検討はされていたようです)が、髪の成分から見ればどうやらそれっぽいものは作ることができるみたいです。以前のニュースで、中国の「人毛醤油」というのが問題になっていました。

リンク:人毛醤油 - Wikipedia

今回はそんな人毛醤油の話ではなく、髪の毛の成分についての話です。上記の内容ののとおり髪の成分には、醤油を作れると思ってしまうような成分がふくまれているのです。

この記事の目次

髪の成分

髪の毛の成分は、種族や地域、環境や食べているもので違いがありますが、そのほとんどがタンパク質で出来ています。

タンパク質は分解するとアミノ酸へと変わるのですが、髪の毛も分解すると多くのアミノ酸が検出されます。

その中には「味の素」の元であるグルタミン酸もふくまれています。それも、けっこうな割合で。

また髪はタンパク質だけで出来ている訳ではありません。水分や脂質、その他色素などのメラニン、金属などの微細元素もふくんでいます。

次より髪の毛を作っている成分について、簡単にご紹介していきたいと思います。

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タンパク質

上記のとおり髪の毛は、そのほとんどがタンパク質でできていて、髪の毛の約80~90%がタンパク質です。

これは文献や資料で細かい差があるのですが、だいたい8割以上はタンパク質だと覚えておけば良いと思います。

そして髪の毛は、そのタンパク質の中でもケラチンというタンパク質の割合が非常に多いのが特徴です、このケラチンは肌(皮膚)や爪にもふくまれている成分です。

このケラチンは、髪の毛にふくまれているタンパク質の80~90%程度の割合、毛髪全体の割から言えば約80%程度のものケラチンタンパク質で出来ています。

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ケラチン

ケラチンは、簡単に言えば人の前途のとおり皮膚と爪、そして髪の主成分になっているタンパク質です。これらは含まれている成分の割合など若干の違いはあれど、種類で言えば同じタンパク質の仲間です。

タンパク質は、どの種類も20種類のアミノ酸から合成されているのですが、髪の毛のケラチンは18種類のアミノ酸からできています。その中でも髪はシスチンと呼ばれる成分が飛び抜けて多くふくまれていて、髪のケラチンの構造を作るなど重要な役割を担っています

以下の表は、髪のアミノ酸の種類とその割合です。

人毛ケラチンのアミノ酸(%)
シスチン(16.6 ~ 18.0) システイン(0.1)
グルタミン酸(13.6 ~ 14.2) アルギニン(8.9 ~ 10.8)
セリン(7.4 ~ 10.6) トレオニン(7.4 ~ 8.5)
ロイシン(6.4 ~ 8.3) バリン(5.5 ~ 5.9)
プロリン(4.3 ~ 9.6) イソロイシン(4.7 ~ 4.8)
グリシン(4.1 ~ 4.2) アスパラギン酸(3.9 ~ 7.7)
アラニン(2.8) フェニルアラニン(2.4 ~ 3.6)
チロシン(2.2 ~ 3.0) リジン(1.9 ~ 3.1)
メチオニン(0.7 ~ 1.0) ヒスチジン(0.6 ~ 1.2)
トリプトファン(0.4 ~ 1.3)
出典元:毛髪大全科(大門 一夫 著)

あれ?18種類と書いといて19種類ありませんか?

これはシスチンという成分が、元はシステインという成分が結合してできたものだからです。つまり髪には多くのシスチンがありますが、元となったシステインも、わずかにふくまれていることもあるそうです。

参考リンク:

そして、見てのとおりシスチンは約16~18%と最も多くふくまれています。次に多いのが、うま味成分の一つであるグルタミン酸(13~14%)です。

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ケラチン以外のタンパク質

ケラチン以外のタンパク質も髪の毛の全タンパク質の10~20%ほど、毛髪全体の割合で言えば約10%ほどあります。

これらのタンパク質は、ケラチンのような構造はしておらず、これらは非ケラチンタンパク質などという名称で呼ばれています。

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水分

髪の毛の成分で次に多い成分が水分です。その割合は約11~13%だと言われています。

髪の水分量自体は、周りの環境や、ドライヤーの乾燥などといった要因によって変わっています。髪の毛にはどんなに乾かしてもなかなか無くならない水分が5%あり、その状態で割合を計測してたら当然数値も変わってきます。

通常、ダメージが少ない髪では、だいたい10%前後の水分を保持するよう髪の毛は機能するようです。なので、髪は10%ほど水分を保持すると覚えてもらっても差し支えはありません。

この水分を持つことで、髪は独自の柔軟性や弾力・うるおいを持つことができています。

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脂質

次に髪の毛の約1~6%ほどは CMC(細胞膜複合体)などの脂質です。

脂質は髪の毛ではさまざまな役割を持っています。この CMC で言えば、キューティクル同士やキューティクルとコルティック、またはコルティック同士をくっつけるといった、組織や細胞間をつなげる接着剤としての役割をしています。

また「水の通り道」などといった機能もあると言われ、実に様々な役割を持っています。

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その他の成分

そして残りの約4.5%ほどが、髪の色を着けるメラニンや、保湿成分であるNMF(天然保湿因子)などと言われています。

また、ごく少量ですが、重金属*1やミネラル*2といった微量元素*3もふくまれています。

ただし、髪は金属成分と結合しやすく、そのため髪のふくまれている金属成分が水道水などから結合したものなのか、髪の成分として元々あるものなのか、これらを判別することは非常に難しいとのことです。

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まとめ

以上が髪の成分についての話です。要点だけまとめますと以下のとおりです。

  • 髪の80%以上はタンパク質
  • 約10%程度が水分
  • 残りが脂質やメラニンなど
  • 金属やミネラルも少しある

ちなみにこの割合は、比較的ダメージが少ない髪の場合です。これがダメージヘアの場合、水分を保持する能力が減り、通常時の髪の水分量が少なくっています。

ケラチンにふくまれているシスチンなどは、理美容師といったプロの方なら必要になってくる知識ですが、普通ならあまり必要ありません。シスチンは硫黄成分を多くふくんでいますので「髪が燃えた時の独特の臭いはシスチンの硫黄成分の影響」という知識は、雑学として役立つかもしれません。

髪は構造的に水分を持ち、しかも血液のように血液などから水分の供給を得ている訳ではありません。つまり、髪の毛は機能として毛髪全体の1割程度の水分を、毛髪自身で保持する機能が備わっているのです。

これらで分かるように髪にとって水分は、とても重要な要素でもあります。

このような話を最後に、今回は締めたいと思います。

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*1:比重が鉄より重たい金属元素。髪の毛では鉄や銅、亜鉛など。(参考リンク:重金属 - Wikipedia

*2:人間にとって必要な無機質成分。髪の毛ではヨウ素など。(参考リンク:ミネラル - Wikipedia

*3:生物学では、生命活動に不可欠な元素のうち、体内に保持されている量が比較的少ない元素のことで、一般的には含有量が鉄以下の元素のこと。(参考リンク:微量元素 - Wikipedia