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髪の専門家が語る、髪の毛のお役立ち情報
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『理』と『美』の漢字から考える理容と美容の違い。

「間髪をれず」という言葉があります。

中国の『説苑(ぜいえん)』という書物にある「間不容髪」という句からきていることばで、『間に髪の毛 1 本入るほどのすき間もない』ということから、その空間のせまさを時間的な短さに置き換えて、「少しの時間も置かないさま」という意味で使われる言葉です。

参考・引用リンク:語源 【間髪を容 (い) れず】:ナッシーの語源帳

「髪」と「容」という漢字が出てきますが、髪で容が付くものは何かといえば理容美容ではないでしょうか?

同じような仕事内容(カットやパーマ)なのに理容と美容の2つがある。その違いやなぜなのかは Wikipedia や多くのサイトで書かれています。

例えば、その Wikipedia から引用ですと。

  • 理容:頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること(理容師法第1条の2第2項)
  • 美容:パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすること(美容師法第2条第2項)
理美容 - Wikipedia

というように法律的な違いが書かれていますが、2015年の規制緩和で

  1. 理容師がパーマネントウエーブを行うことは差し支えないこと。
  2. 美容師がカッティングを行うことは差し支えないこと。
  3. 染毛は、理容師法第1条の2第1項及び美容師法第2条第1項に明示する行為に準ずる行為であるので、理容師又は美容師でなければこれを業として行ってはならないこと。
平成27年7月17日健発0717第2号厚生労働省健康局長通知

と、実質ほぼ同じような業務を行ってもよいことになっています。

そんな違うようで同じ、同じようで違う理容と美容なのですが

まずぱっと字を見て、確実に違う部分は「理」と「美」という漢字です。

これらは、どのような違いがあるのでしょうか?

少し強引な気もするのですが、この「理」と「美」の漢字の違いから、理容と美容の違いを考察したいと思います。

理容の「理」

理容に使われる「理」という漢字は「王」と「里」が合わさった漢字です。

「王」は「玉」を表し、「里」は土地の区画を分ける線で、「玉を磨いて美しい模様を出す」という意味があります。

その玉をみがきととのえることから転じて「物事のすじめを立てる」「(不要なものを)とりのぞく」「おさめる。ととのえる」という意味をもちます。

また磨いて模様(筋や線)をはっきりと出すという意味から、「(物事の)筋道をはっきりする」とい意味や、それらが転じて「道理」や「理(ことわり)」といったものにも使われます。

参考リンク:理 - Wikipedia

これを理容で当てはめれば「(容姿の)余分なもの除く」という意味で、その目的は「みがいてキレイにする」という意味だとも言えます。

美容の「美」

「美」は「羊+大=美」という漢字で「羊(ひつじ)」が大きく関わっています。

諸説ありますが、だいたいは羊は神の供物に使われたので、立派でキレイな羊が美しいとされたことが関係しています。

味をあらわすのに「美味しい」が使われるのも、この羊を食べたことが起源だと言われています。

この美という概念は人によって違い、時代によっても違います。

例えば江戸時代では歯を真っ黒に染める「お歯黒」が美しいとされ、化粧に欠かせないものだったそうです。

参考リンク:お歯黒 - Wikipedia

それに対して近年では「あるがままの自分」や「自然な自分」という生き方も含めたものも「美」に入ることもあります。グレイヘアや薄毛をカミングアウトする芸能人が増えてきたのも、このようなスタイルに良い評価が集まってきているためです。

そういった意味では、美しいという字は時代や個人の差異はあれど、多くの考え方を広く柔軟に取り包めることができる字だともいえます。

参考リンク:美 - Wikipedia

このような観点から見ると、カットで余分な髪を切るのも、顔の無駄な産毛やヒゲを剃るのも、美のために必要なことと言えるのです。

ここように「美」という字には非常に柔軟で、時代や個人でいかようにも変化することができます。

このような高い柔軟性が、美容という仕事の強みかも知れません。

まとめますと、理容が容姿の不要な部分を取り除いて『容姿をととのえる』という意味なのに対し、美容は『容姿を美しくする』という理由で、その時代や捉え方によって様々な技法や意味合いを取り入れられます。

まあ理容・美容という名称自体、その業務内容から付けられたものでしょうから、仕事内容と名称に差異が少ないのは当然だと思います。

特筆するなら、美容はは「容姿を美しくする」という理由で、理容の仕事も取り入れられます。「容姿をととのえる」とうのが「容姿を美しくする」に必要なら、それは美容の仕事として使えます。

対して理容は「容姿をととのえる」とめに不要なものをカットなどて取り除くことはできますが、何かを付けたり加えたりして「容姿を美しくすする」という捉え方には、どうしてもならないように感じます。

ただし「容姿をととのえる」は「何かを加えることで容姿が整う」ことで、その結果美しくなったとしてもそれは「容姿をととのえる」ことだと、少々強引ですが言えなくもないのです。

また理容の理の語源は「玉を磨いて美しい模様を出す」ことなので、それを過大に解釈すれば「容姿を磨く(=美しくする)」という解釈もできます。

……これ以上考えると沼にはまっていきそうなので、ここらへんで止めますが、現在の理美容で一部分ですが業務に違い、つまり差別化されているところはあります。

それは次のようなもので

  • 理容師は顔剃りを仕事としてできる。(美容師は化粧に必要という理由で顔剃りはできるが、顔剃りを主としての業務は基本できない)
  • 美容師はメイクや着付けができる(これらは理容師は基本できない)

ずいぶん出来ることに差は無くなってきましたが、まだ若干できること・できないことといった違いますは残っているようです。

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